
就職活動で避けては通れない面接。
本番では何を話せば良いか分からない、
でもどうやって練習、準備して良いか分からない。
そして、周りに練習に付き合ってくれたり、
横につきっきりで教えてくれる先輩、
友人もいないので、どうしたら良いか分からない。
そういった人も多いと思います。

筆者もそうでした。
そんな私でも、どうにか一人で準備を行い、
無事就職活動を終えることが出来ました。
今回は対面接官を想定した面接本番、
模擬面接に向けて一人で出来る準備を紹介できればと思います。
私が行ったステップは以下の4つです。
原稿を作る(+α自己分析)
いかにアドリブが得意な人であっても、原稿は絶対に作るべきです。
初心者ならなおさら。

では、どの範囲まで原稿を作ればいいのでしょうか。
私は志望動機や業界を志望する理由など、
企業によって変化する質問以外の定番質問以外は
すべて作るべきだと考えています。実際に私もそうしていました。
そして、原稿の長さも、各質問に対して端的に1行で、
30秒で(約150文字)
1分で(約300文字)とそれぞれ用意します。
Ex)
・自己紹介
・どうして今の大学・学部を選んだのか
・趣味
・研究テーマを選んだ理由ーその内容
・アルバイト内容
・ガクチカ
・自分の長所、短所
・モチベの源泉
・チームでの立ち位置
・挫折経験
ーその乗り越え方・大切にしている価値観
これ以外にもまだまだあります。
X(Twitter)などで想定質問集などがあると思いますので
参考にして作っていくと良いでしょう。
また、作っていく内に今の自己理解では難しいと感じる質問があると思います
(例えば、どういった状況でやる気がでるのか、など)
その際には、その質問に答えることに特化した自己分析を行い、
解答出来るようにしましょう。
これだけ聞くと
エピソードをたくさん用意しないといけないようにも
感じてしまいます。
しかし、面接では、想定質問をすべてされるわけではありません。
そのため、エピソードはかぶらないのが理想ですが、
原稿を考えるときはかぶっても大丈夫です。
また、1つのエピソードでも、自分の何をアピールしたいかで
原稿が3につも4につもなります
(私は1つのエピソードでリーダーシップ、
主体性、粘り強さなど、
それぞれの自分の特徴をアピールする為の原稿を作っていました)
ここで考えたいくつもの原稿は他の質問に
答える材料にもなるので安心してたくさん作ってみてください。
※作るときのコツ
まずはその質問で何をアピールしたいかを考え、
それを一言で表わしてみてください。
例)ガクチカ
自分にはリーダーシップがある事
(ガクチカの考え方はこちら)
そうしたら、どんなリーダーシップなのか、どう発揮したのか、を
分解して考えて見ましょう。
どんな?→みんなの意見を汲み取ってそれをチームの意志決定に反映できる
どう発揮した?
→チームのオフェンススタイルを考えるときに揉めたが、
全員とコミュニケーションを取って意見を集め、
全員が納得いくようなアイデアを考えた
あとはディテールを追加できると一通り書きたいことは完成します。
覚える
この段階はただ覚えましょう。
読んでいる間に言いにくい所などは
原稿を修正しながら進めると良いでしょう。

録画する
覚える段階が終わったら、
実際の面接の姿勢(椅子に座って手を膝の上に置く、など)で
録画しながら質問に答えてみましょう。

録画を確認する際に注目して欲しいのは
自分の目線、顔の角度、手の動き、声の大きさ、読む早さ、そして笑顔です。
・目線、顔の角度
→今はオンライン面接が多くなっていると思います。
オンライン面接は目線の場所や顔の角度が非常に難しいです。
一歩間違えるとカンペを見ている、
顔の角度的に見下しているように見えて印象が悪い、
ということになりかねません
(私は模擬面接で見下している顔の角度になっていて
印象が悪いと言われたことがあります)
正面から顔を写し、
カメラをじっと見つめて読むことができるように癖づけましょう。
・手の動き
→面接と手の動きはあまり関係がなさそうに思いましたか?
自分もそう思っていました。
しかし、手がせわしなく動いていると、
そわそわしていて落ち着きがない印象をもたれるかもしれません。
オンライン模擬面接を録画して見返した際に、
自分が面接中にペン回しをしていることに気づきました。
無意識だったので非常に驚きました。

他にも髪の毛を触る、
口や鼻を触るといった無意識の癖がある人も多いと思います。
こうした無意識の行動を自覚し、修正できるようにしましょう。
・声の大きさ、読む速さ
→どれだけいい原稿が出来ていても、
相手に伝わらなければ意味がありません。
それは声が小さいだけではなく、
速すぎて理解できない時も同じです。
自分で作った文章を自分が理解できるのは当たり前です。
初対面の人が聞くことを意識し、
大きな声でハキハキ、ゆっくりと伝えることを意識しましょう。
また、強調したいところを大きく言う、ということも効果的です
(これは慣れてきてからでも大丈夫です)
・笑顔
→これは一番大切だと思います。
笑顔をするだけで印象が良くなるならするほうがお得でしょう。
苦手なんて言ってられません!練習あるのみ!
鏡の前で練習する
録画を確認して修正箇所が分かったら、
鏡の前でリアルタイムで確認しながら質問に答えていきましょう。

この4ステップを完璧にすれば、面接本番も安心でしょうか?
一切そんなことはありません。
本番の空気感は恐ろしいものがあります。
それぞれの回答に対する深掘り質問や、
ガクチカに対する変な角度からの質問
(周りを巻き込んで取り組んだ経験は?等)
予期せぬ質問など、
実際に人と対面して行う面接の中でしか
経験できないこともあります。
そのため、面接対策は一人では完結しません。
ここで紹介することは、一人で行える準備です。
これを完璧にしたからといって面接が
得意になる訳ではありません。
最終的には実践あるのみです。
実践の前の準備を完璧にして自信を持って
実践に挑めるようになることが
この記事のゴールです。
誤解の無いようにお願いいたします。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます。
就職活動は正解のない、方向性が分からない中で努力が求められる、
そして他人と嫌でも比べてしまうものであり、
辛いことも多いと思います。
もちろん今回紹介した私の方法も正解ではありませんが、
私はこの方法で準備を行い、
最終的には面接には自信を持つことが出来ました。
この情報がみなさまの就職活動に少しでも助けになれば幸いです。
