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ガクチカの考え方

「ガクチカ」とは就職活動において、
大学生が嫌という程耳にする言葉でしょう。
学生時代に力を入れたこと、の略です。
エントリーシートでは400字程度で記述することが求められるほか、
面接でも一分程度で話すように求められます。

この記事では、ガクチカを面接で聞かれた時に
どう答えていけば良いか、説明していきます。

ガクチカは単なる成果発表ではない!

みなさんはガクチカと聞くと
「強いエピソードじゃないとだめ」
「成果が出たものじゃないといけない」と思いませんか?

実際に、留学経験がある、部活動で成果を残した、
学生起業した等強いエピソードがある人間だと、
ガクチカを考えるのに困りません。

しかし、就活生の中でそのような人はごくわずかでしょう。
ではどうすればいいのか。

私は「自分らしさが表れているエピソード」で十分だと考えています。
なぜなら、ガクチカは単なる成果発表会ではなく、
自分がどういう人間かを説明するための質問の1つにすぎないからです。

ガクチカに適したエピソードはどんなの?

自分らしさが表れているエピソードといっても、
何でもよいわけではありません。良し悪しはあります。
ここでは私が考えるガクチカに適したエピソードの要素を
説明したいと思います。

  1. 集団で取り組んだこと
  2. 一定期間計画的に取り組んだこと
  3. 数値で表せる結果があること、

    この3つが私の考える要素です

①集団で取り組んだこと
研究や資格勉強、個人競技など、
一人で取り組んだ経験を
ガクチカにする人はこの要素は無視してください。

しかし、そうした経験が無く、
どうにかガクチカを絞りだそうとしている人は
この要素を含めると良いでしょう。

面接では、この人が会社で活躍してくれそうか、
一緒に働きたいかを見られているとよく言われています。

そして、仕事は一人では完結せず、
集団で取り組む必要があるものです。
そのため、集団で取り組んだエピソードをガクチカにするのは、
将来の自分に対して再現性を持たせることができ、効果的でしょう。

②一定期間計画的に取り組んだこと

一定期間といっても、4年間アルバイトを続けてきた、
という長期的過ぎて漠然としているものや、
一ヶ月間だけ行った筋トレ、のように短すぎてもよくありません。

そして、計画的、と限定したのは、
学生時代に「力を入れたこと」なので、
ただぼーっと取り組んでいたことでは意味が無いからです。
自分から目標を設定し、それに向けて取り組んだ経験を選びましょう。

③数値で表せる結果
自分らしさが表れているエピソードなら良いと言っていたのに、
嘘をつかれた、と思われたかもしれません。
しかし、これは非常に大切であり、
簡単に盛ることができます。

例えば、あなたが面接官だとして、
就活生がアルバイトで新人のためにマニュアルを作った、と言われるか、
新人のためにマニュアルを作成し、
ミスを4割減らしたと言われるかだと
どちらのほうが優秀そうに聞こえますか?

そしてその数字は確認できますか?

もう分かってもらえたと思います。
数字というのは自分を優秀に見せ、
相手に信頼してもらいやすくなるものです。

バレにない程度に盛る、作るのも面接力でしょう。
※ネットで調べたら出てくるようなもの(大会の入賞成績)
後ほど証明しなければいけないもの(TOEICの得点)などは
絶対に盛ってはいけません。

ガクチカの構成

ガクチカの構成はフリースタイルです。
エピソードや結果によってバラバラです。
しかし、絶対に含めなければならない要素と並べ方はあります。
ここでは、典型的な形を紹介します。

①結論ファースト→②背景→③施策→④結果です。

まずは一文で取り組んだ事を説明します。
そして、取り組んでいた当時の背景、
課題などを分かりやすく説明します。

そしてその状況に対する自らの施策と
その施策を行った理由を説明します。
最後にその施策の結果を説明します。
以下で例を見てみましょう。(文章は完全創作です)

①四年間続けた飲食店のアルバイトでリーダーとして新人教育を担当し、
新人の定着率の上昇を成し遂げた経験です。

②私の所属する店舗では、会計からキッチンまでとポジションの幅が多く、
それに伴って新人の定着率が低い状態が続いていました。

③そこで、自らリーダーに立候補し、
新人教育において2つの工夫を施しました。
1つ目がマニュアルを作成すること、
2つ目が研修のフィードバックを書類で残すことです。
マニュアルを作成する事で新人が習ったポジション以外の動きも知ることができ、
他のポジションの視点から自分のポジションに
何が求められているかを理解できるようにしました。
そして、フィードバックを書類に残すことで新人の苦手な部分、
得意な部分を記録に残し、
店長のシフト作成に役に立ててもらうようにしました。

④その結果、新人の定着率は50%程度から
80%に上昇させることができました。

新人の定着率が低いという背景の中で自分が意図を持って工夫を施し、
結果を出すことが出来た、
一連の流れが分かりやすく説明出来ていると思います。

ガクチカの作り方を説明している記事には、
この経験から身につけた能力や、
社会でどう活かすかも記述する必要があると
書いているものも多いです。
私の考えでは、必ずしも必要ではないです。

なぜなら、面接では深掘りの質問が来るからです。
次の章で深掘り質問について説明していきます。

ガクチカに対する深掘り質問

ガクチカ400文字程度の原稿を作って面接が
完璧というわけにはいきません。
面接官はそのエピソードが本当か、
そしてそのエピソードであなたがどんな人かを知りたいために
深掘り質問をしてきます。
上記のエピソードを参考にすると、以下のような質問が想定されます。
その取り組みは二千何年の何月から何月まで、何週間ぐらいの期間?
アルバイト先は何人いる?
定着率50%と80%の計算式を教えて。
どうして自らリーダーに立候補した?

この取り組みの中で周りからの反対はあった?どう乗り越えた?

あなたが工夫を施したにもかかわらず
辞めてしまった人は何が原因だと思う?

この取り組みの中で最も困難だったことはなに?

どうしてその2つの工夫が最適だと考えたの?

この取り組みであなたのどんな強みは活かされた?

どんな学びがあった?

この取り組みの学びをうちの会社でどう活かしてくれる?
などなどです。期間や人数、結果の数字などは細かく聞かれます。

そこで詰まってしまうと嘘だと思われてしまうので
徹底して準備しましょう。
他の質問は考えておけば対応できると思います。

最後に

ここまで長文を読んで頂きありがとうございます。
エピソードが弱い、特徴的な経験が無いと悩んでいる人は多いと思います。

就活期に入ってエピソードを新たに作るのは
不可能なので今あるもので戦うしかありません。

その戦い方こそが準備だと思います。
どんな小さなエピソードでも自分らしさを
最大限含められれば特徴的になります。

ただの事実の羅列にするのではなく、
行動の裏に自分のどんな想い、考え、目標があったのか、
強みはどう活かされたのか、
そういった自分らしさを徹底して考えていけると良いでしょう。
健闘を祈っています!

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